平成26年8月31日夜にクロは死にました。
早いもので、あれから一年が経ちました。

この石の下にクロは眠っています。生憎のお天気だけれど、お花とお線香を供えました。
あの垂れた耳、クリクリした目、短い足、大きな鳴き声、あったかい体、匂い、どれも忘れ
ることができません。家族みんなのアイドルでした。
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朝晩、ちょっと秋の気配を感じるようになりました。 草むらから、虫のこえも聞こえ出しました。
暑さに弱っていた花もちらほら咲き始めました。

秋のバラは色が濃いめです。 花は勉強はしないけど、遺伝子の中に咲く時期を組み込まれていて、
気温や湿度、日照時間などを自分で感じて花を咲かせています。
天気予報を当てにして、たまに外れると文句ばかり言っている人間はだらしないと思います。
それは誰かって?...あぁ、わたしだぁ。

暑い間中咲かなかったブーゲンビリアが、やっと咲き始めました。 本当はもっと濃いピンクなんだけど

やさしい色だから、まっ、いいか

そして、タマスダレの白い花が咲きました。 可憐なのにたくましい。 力強く生きてる感じ。
日本は、自分たちが日本人だなんてつゆほども理解していない頃から、8月に入るとこの茹だるような暑さに悩まされて
いたのでしょうか? クーラーもない、アイスもない、あるのは川の水と雨ぐらいで夏の暑さを凌いでいたのでしょうか?
食べ物も乏しく、災害や獣に命を脅かされ、明かりのない夜の長さにストレスを感じていたはずです。
それでも、寿命は短かったけれど、脈々と命を繋いで生き延びてきたのでしょうね。
70年前、日本は第2次世界大戦で敗戦国となりました。
私は戦争の経験はないものの、敗戦国ぐらいみじめなものはないと想像します。
8月6日に広島、8月9日に長崎へ原子爆弾が落とされました。テレビや新聞では、近代日本の歴史が繰り返し放送され
ます。 沖縄の人達の長い間の苦労を、知らないことをいいことに普段は忘れて暮らしています。
62歳になった今でも、知らないことのなんと多いことかと無知な自分を恥じ入ります。
どうすれば、みんなが幸せに思えるような時代がくるのでしょうか?
平和を祈っているだけではだめです。願っているだけではだめです。
権力も知力も財力も持たない者は、ただ1票の選挙権を行使するのみなのでしょうか。
過疎の町に暮らす者たちは辛いなあ...などと思い巡らしておる今日この頃です。
夏は暑いものとわかっていても、蝉がみんみん鳴くように、「暑いなぁ、暑いなぁ。」を繰り返しておる次第です。
うちの軒を貸してやっているツバメの夫婦は、6月頃から巣作りを始めたのになかなか完成しませんでした。

それが、2,3日前にヒナの顔がひょっこり出ているのを見つけました。
いつの間にか卵を産み、静かに温めていたのです。 赤ちゃんって、かわいい

親鳥が餌を運ぶ回数が多くなってきたと思ったら、 あっという間に大きくなって、顔立ちもしっかりしてきました。
この暑さの中、せっせと食べ物を運んでいる親鳥を見ると、健気でいじらしい。
自分ほどもある子供への餌運びは、本当に大変だと思います。でも、愚痴は言いません。

ほら、大きくなっているでしょう

お盆の頃には、巣立って行くのでしょうね。 それまで、この子達の成長を見守らなくては...。